みやい (星) 日記

福岡市内を主とした演奏等の記録

ティナリウェン(Tinariwen)というバンドについて

今回は

2020年にあって尚インターネット黎明期・SNS発展前から長年に渡って今も現役でバリバリ稼働し続けている、ややもすると旧時代の生きる化石みたいなBBS(!)

【大耳ネットワーク(の夕べ/集い)】参加者用掲示板「消すときゃ消すよ」への自分の書き込みを転載しつつ、関連情報を色々追記してます。

https://6121.teacup.com/necoco2003/bbs/15675

未だにこんだけ流速のあるBBSって他にはもう残ってないんじゃないかなあ…

そんな大耳掲示板に折角長文を書いたので、自分用の記録としても残しておこうと思い立ちました。

(この掲示板への書き込みは9800件ちょっと?を越えると古いものから順に流れ消えていってしまうため)

 

大耳/夕べというのは福岡市で30年に渡り毎月2回 (第2・第4金曜日の夜に) パピオビールームで行われてきた、即興演奏や暗黒舞踏メインの自由参加型の集いです。

(始まって間もない当時は九大医学部棟のどこか?で毎週夜通し行われていたとかいなかったとか)

 

個人で弾き語りや詩の朗読やライブペインティングや一人芝居やソロorグループパフォーマンスなんかもできて見学も可、参加費は1回500円。

ほんとに日本中の老若男女が参加するし自由参加なので毎回その顔ぶれも内容も変わります、面白いですよ。

 

僕は藤本陽一さんというビートル(ズ)マニアなシンガーソングライターの方 https://twitter.com/you1mahou?s=09 

に紹介/同行していただいてその存在を初めて知り、2006年くらいからちょこちょこ参加してます。

→公式ウェブサイトもあったのですがレンタルサーバー元のサービス停止により随分前に消滅。今現在はこの掲示板が残るのみです

→新型コロナウィルスの影響で2020年3月より夕べは中止されています…また再開したら喜んで参加します&お知らせします)

 

この書き込みをするきっかけをくださった藤本さん、高岡さんありがとうございます。

前置きが長くなりましたね、それでは本文にいってみましょう!おー

 …

 

> 藤本さんへ
とんでもないです、ティナリウェンを思い出し聴いてくださりありがとうございます!
大好きすぎるこのバンドについて色々書こうとすると多分20000文字くらいになってしまうため手短かに。

 

・ぼくがこのアフリカはマリのバンドのことを知ったのはもう10年近く前でしょうか

福岡市東区筥崎宮近く/旧九州大学キャンパス跡地の近くにあり大耳関係のイベントもここで行われていますいつもお世話になっていますありがとうございます!な素敵なお店・箱崎水族舘喫茶室 https://twitter.com/hakosui?s=09 

でのチューバソロ即興演奏ライブを終えた高岡大祐さんという方が

(今現在も色んな音楽活動をされているすごい方です

→高岡さんTwitter https://twitter.com/blowbass?s=09

note https://note.com/blowbass

Bandcampで視聴できる最新作アルバムより「とにかく聴いてください」と力説される渾身の1曲目 https://blowbass.bandcamp.com/track/ouse

→自分のバカ安イヤフォンで聴いてみてもその音の良さに驚きました。目をつぶると自分も夜闇の自然の中へ降り立っているかのような錯覚に陥ります…)

えーと

そうです、そんな高岡さんが!

そのライブの打ち上げの席で、確か花山の屋台を出てKAZさんちに移動してからだったかな
「砂漠のブルースっていうやつがあってね…」と教えてくださいまして。

 

・その翌日タワレコに飛んでいき即購入したのが、藤本さんの書かれているティナリウェンの2ndアルバム「アマサクル」でした。
https://www.amazon.co.jp/dp/B000AZ6LTY/ref=cm_sw_r_other_apa_i_KCsREbH57P3F2

 

・当時はまだ1stが流通しておらず

(のちに再発/再販されました)、

https://www.amazon.co.jp/dp/B000HDZBJK/ref=cm_sw_r_other_apa_i_8JsREb7MNE2WE

世界的に有名になったのは確か

(一気に録音環境や音質が良くなった)

3rdが売れてからですね。
https://www.amazon.co.jp/dp/B000N39HX0/ref=cm_sw_r_other_apa_i_3DsREbS4Y358N

・4thの確か初回限定盤?日本版?に付属していたDVDが特に素晴らしく、本当にこれまで何回観たかわかりません。

https://www.amazon.co.jp/dp/B002C5ISQE/ref=cm_sw_r_other_apa_i_LEsREb3RWGE63

(これは多分CDのみ)

数年前までYouTubeへ英語字幕付きのDVD映像が全編あったはずなので、もし見つけたらまたアナウンスしようと思います。

 

ちなみに
輸入盤になるとどのアルバムも安いので

「聴ければそれでいい!」という方にはそちらがお薦め。
ブックレット/ライナーノーツでの解説や和訳が非常に充実しているため

「彼らのことをよく知りたい!」という方には (ちょっとお値段上がりますが) 日本盤をお薦めします。

→上記はどれも日本盤のアマゾン通販ページです。もちろん中古になるともっと安いよ!

 

【件の2ndや近年のアルバム数枚はフルでYouTubeにアップロードされてました】
https://www.youtube.com/playlist?list=PL8trmax_itTIGhbG2P0aybD9sULnriNid

個人的には最初に入手して聴きまくっていたアルバムなので、やっぱりこの2ndに強い思い入れがあります。

 

YouTubeのライブ映像によっては再生回数が軽く400万回を突破しているようなティナリウェンですが、

https://youtu.be/uUS0-0Fv7c8

流動的なそのメンバーたちは確かマリの政府に反乱する私軍出身で
(何でも戦闘訓練や思想教育の傍らジョン・レノンボブ・マーリーを聴き育ったとか)
後に音楽活動を始めたティナリウェンのカセットテープを、マリのレジスタンス兵士らは愛聴していたそうです。

 

コンゴの超人車椅子ホームレスおじいちゃんたちのバンド、(スタッフ・)ベンダ・ビリリなんかにも言えることですが

https://www.youtube.com/playlist?list=PL24expTiv_fQdwhZfTSx-bcfFm-_dTRbn

有名になる前の彼らが当時使っていたのは現代日本では考えられないほどチープな楽器で…

エレキベースの弦が切れてたり、そもドラムセットがなくてプラスチック椅子やポリタンクが叩かれていました

「なんでアン直でギターそんな音が出んの!!?」

というような 絶対に他のひとには真似できないような音がそこでは奏でられており、初見時はそのオリジナリティーの強さに衝撃を受けました。

 

前述の4thアルバムおまけDVDには

ラクダと共に駆け抜けた砂漠の先で小さなストーンサークルをぐるりと作り、その中で焚き火しお茶を沸かし飲みながらゆるゆるセッションしたり

きらびやかでイスラミックな建物や衣類や絨緞に囲まれ彼らが録音したり演奏する周りで、カラフルなヒジャブをまとった街の女性たちが楽しげににこやかに踊っている様子などが収められており
「嗚呼、こりゃ敵わんわ…」と

(絶望しながらも) 痛く感動しました。

 

映画・ブエナビスタソシアルクラブを初めて観た時のような感覚を覚えたものです。

https://youtu.be/bR5pyWNBJGY

ちなみにブエナビスタ~は続編『ブエナビスタ~アディオス』も作られており、確か昨年キャナルシティ博多へ特別上映を観に行った記憶があります。
https://youtu.be/wR5vrKB9Lxo

(名作なのでこちらも併せてぜひ)

 

・加えて
確か4thアルバム発表後に世界ツアーを控えていたのですが
ティナリウェン「ごめんごめん、内戦始まったからちょっと戦ってくるわ」
世界中のファン「えええ~~!!!!?」
となり、当然ながら日本ツアーも敢えなくキャンセル

→その後長らく彼らの生存が危ぶまれていました

が 近年になり見事復活を果たしました。
生きててくれてほんとありがとう!!
いやあ、諸々が (口先だけのパンクなんかより余程)パンクだなあと思います(失礼)

 

最年長?のバンドリーダーはもう結構いい歳のはずですが バンドの活動はこの近年が多分過去最高に精力的で、バリバリ新作を発表し続けています。
よろしければぜひ皆さまもティナリウェンのYouTubeの色々を視聴してみてください。
そして、もし気に入られたら…ぜひ彼らのCDをお買い求めください!

 

ちなみに映像作品としては21世紀のアフリカンバンド映像がたくさん収められているV.A.のDVDなんかにも参加してたりします。
ティナリウェン以外も滅茶苦茶面白いのでお薦めです!
と思ったのですが アマゾンにはありませんでした…とほほ
(代わりにティナリウェン主演DVDはたくさん発売されてました)

これは違うDVDですが、サリフ・ケイタなんかも出てるし「アフリカって、すごい。」と思えます
https://www.amazon.co.jp/dp/B000EQHSAA/ref=cm_sw_r_other_apa_i_7psREbYEGS87E

一方こちらは

彼らを見出だした立役者のひとりでもある有名人(?)、元レッドツェッペリンのVo.ロバート・プラントも出てるみたいですし (こちらにもまたサリフ・ケイタが出てますし) 猛烈観たいところなのですが

自分のプレーヤーで再生できないかもしれないので、未だに購入を躊躇しています…

https://www.amazon.co.jp/dp/B0002TT1G8/ref=cm_sw_r_other_apa_i_PtsREb1DBDRE5

 

そういえば彼らの使う言語(何語かわからない) は書き文字がシンプルな丸や十字やの象形文字みたいで、とてもかわいいです。


今ぼくは幸か不幸かぎっくり腰になってしまっており動けないので、このゴールデンウィーク中に また久しぶりに彼らの音楽を聴いてみようと思います
だのにCDがどこにあるのかわからない…腰痛くてCD詰め詰めダンボール箱発掘できない…

 

あとはうーん
特にソロになってワールドミュージックに接近、という意味ではロバート・プラントもですが (個人的には) P.I.L.でベースを弾いていたジャー・ウォ(ー)ブルの後年の作品が大好きです!
ケルティックで女性の綺麗な歌声響く好きな曲の音源が見つからないため別のモノをご紹介
https://youtu.be/WF_SxvpS8-g

(ウォブルさん、エッジさん、ホルガー・シューカイ大先生の共作アルバムより)

 

ロバートさんはプライマル・スクリームの録音にブルースハープで参加してたりするので「おお!?」となっていつも驚かされます
https://youtu.be/oyuw5u1UlN8

と思ったらこちらでは普通に歌ってました

 

全然手短かじゃないですね、結構な長文になってしまいました…失礼しました。

というような書き込みでした。

このゴールデンウィーク中にやっておきたい音楽的なことがいくつかあるので、引き続き引きこもりながら個人作業を続けようと思います…!

(諸々の目処が立ったらまたこちらでお知らせしますのでよろしくお願いします)

 

それでは、また。