【KING CRIMSON】について 〜クリムゾン徒然〜
(大耳掲示板への書き込みを修正/転載)
ちょっと前までなんとなくキング・クリムゾン(バンド)やその周辺の作品を改めて聴き返していました。
そんな中、まだ開設間もないロバート・フリップ公式YouTubeチャンネルへチャンネル登録したり
(どれもアンビエントな音源動画がアップロードされてます)
一方、奧さまのトーヤ(Toyah)さんYouTubeチャンネル
では ダンスやコスプレや色んなことをやらされてる?フリップさんの貴重な姿が確認できます
(何だかんだご夫婦で楽しんでそうなので微笑ましい)
若かりし頃ニューウェーブシンガーだった?トーヤさんについてはこちらのnote記事がよく纏められているように感じました
映画「さらば青春の光」にも出てたひとなんですね…知らなんだ
こちらはご自宅?でデヴィッド・ボウイ「ヒーローズ」を歌うトーヤさんと弾くフリップさん
↑ のバックで流れてるのは
こちらのクリムゾン2016年ライブ版ヒーローズです
(まだ7人編成の頃かな)
↑ のクリムゾンヒーローズでは曲の特性上 せっかくのトリプルドラム効果が分かりにくいですが
(もう8人編成になってる) こちらの2017年ライブ動画になると前半で大いにドラムフューチャーされており、分かりやすいかもしれません
上記2017年ライブ映像に映っているビル・リーフリンという方がおりまして
確かクリムゾン7人編成時まではドラム/キーボードをスイッチしながらの不定期参加、のち8人編成になってからはキーボード専任でレギュラーメンバー入り、近年のクリムゾン音源のミックスをも一手に手がけるという (ライブでは一見目立たないながらも) まさに今のクリムゾンサウンドの中核を担うような最重要人物だった方なのですが、
今年の3月に亡くなられたため「もうあの8人編成の音は聴けないのか…」と返すがえすも残念な気持ちでいっぱいになります。
そういう意味では自分が2018年末の福岡公演に行けて
8人編成を生で体感できたのはほんとよかった、幸運だと思いました。
「これが世界最高峰・第一線のレベルか」「(2019年で)結成50周年を迎えるバンドがこれかよ信じらんない」「懐メロなんてとんでもない…尖りまくってる」「 (どの時期にもそれぞれの良さがあると分かりつつも) バンドのキャリア中、過去最高なのが今なのでは??」「古い曲も現代版にアップデートされた上で披露されまくるので、まるでベスト盤を超えるライブ」「これがプログレかどうかなんて最早どうでもいい、とにかくかっこいい!」などと感じました
(その時の、約3時間があっという間だったライブで僕が一番感動した瞬間は「太陽と戦慄パート1」という曲の終盤、全ての音が止み フリップギターがヴォリュームペダルで徐々にフェードインしてくる直前、PA/スピーカーを通したギター音が出力される前に、ほんとに生音の「ジャジャジャ・ジャジャジャ・ジャジャジャジャ…」というギターストローク音が静まりかえった会場内へ微かに響き渡り それが聞こえた時でした。ほんとにこの場/その場にいるひとしか聞けない音じゃないか!になりました)
(初出スタジオ版音源)
近年の(というかこの10年以上?) クリムゾンが新作スタジオ盤をちっともリリースしていない理由については
「トリオのトリオ(3人×3バンド)が合体したような、八頭竜になった今の編成・サウンドでのライブのクオリティがかなり高く出来も良い、満足しているのでライブ盤だけを厳選して出している。ライブマジックもあるし下手なスタジオ盤より完成度が高いので断然いい」
みたいなことを (ちょうど先日74歳? になられたばかりの)フリップさんが一昨年くらいに語っていたような気がします。
自分もあと40年頑張るぞ…という気持ちになりました。
(そういえばトーヤさんもお誕生日近いので、二人のハピバ動画もトーヤさんYouTubeチャンネルへ先日アップされていました)
そんなフリップさんが
「未だに(ということは30代の頃から?) ライブで演奏するのが最も難しく・最も大変で・最も神経すり減り・最も念入りな練習が必要な曲」
と語っていたのがこちら
(これも過去音源)
背筋が伸びるような思いがします
70年代半ばくらいの、この時期の音源を聴いたりライブ映像を観たりすると
「やっぱこの頃のジョン・ウェットン(ベースヴォーカル) かっこいいな~!!」
と思いつつも
その時期のクリムゾンが終わってから彼が組み、死ぬまでずっとやっていくことになる (エイドリアン・ブリューの個性爆発するキレッキレな再結成ディシプリン期クリムゾンとは対極な) ポップなハードロックバンド、エイジアも個人的には大好きです
(当時バカ売れしたらしい曲のMV)
(時期的にウェットンさんじゃないかもしれないけど
ともかくも平和な時代だな~と思える83年の日本公演映像です
動画45分すぎから↑同曲が始まるけど アンコールまでほんとバカバカしくも皆ノリノリなので好きです、謎の元気をもらいました)
(↑同曲、この後バタバタと逝去していくオリジナルメンバーがかろうじて残っている?近年のライブ映像。ウェットンさん足元へ何気にエレクトーンペダル部みたいなムーグがあったりして驚き)
比べちゃいけないけど改めて「クリムゾンってすごいんだな…」ってなります
いえヘロヘロおじいちゃんバンドのエイジアもこれはこれで好きだし良いんですけども
…
ものすごく話を戻すと
ちょうどクリムゾン解散時?にフリップさんが (シンセかと聞き違うかのような超ロングトーン歪みエフェクティブ)ギターで録音に参加した、デヴィッド・ボウイとブライアン・イーノの共作であるヒーローズという曲ですが
(↓発表当時のMV?にしてはとても綺麗な映像
(↓ボウイ晩年のライブ版
彼にとって深い思い入れがあるであろう土地ベルリン、そこの観衆へ圧倒的に迎え入れられている様が感動的に感じます。あといくつになってもかっこいいボウイさん素敵
→図らずも後年、前述のクリムゾン版ヒーローズ映像もベルリン公演だったので胸が熱くなりました)
この曲はクリムゾンのみならず
発表当時から世界中で色んな方々がカヴァーしてきており、そんな数多くのカヴァー聴き比べをしていく中で自分が一番気に入ったのは
ジェネシス(バンド)の初代ヴォーカリストだったピーター・ガブリエルの、弦楽クラシカルアレンジが施され静謐な雰囲気から始まるスタジオカヴァー版でした。
(このピーガブカヴァーは、ライブ版もたくさん映像がアップロードされてるので
↑が気に入った方はぜひご自身の好きな「ヒーローズ」カヴァーを探されてみてください)
ボウイオリジナルにせよ他者のカヴァーにせよ 何度聴いても「いい曲だなあ」と個人的には感じます。
( ↓ 掲示板でかっとさんが「私はこれが好き」と書かれていた、NICOのヒーローズカヴァー)
予想外にポップでニューウェーブしててびっくり
(ライブ版もありました!)
晩年?のニコさんライブ映像って観たの初めてかも…
やっぱこの人すごいわ。。
…
更に話を戻すと
↓リンクのフリップチャンネル (再掲載/ソロのライブ音源群?) を、僕はぼんやりしたい時なんかに流していました。
もっと初期や80年代のクリムゾン、フリップソロ、フリップ&イーノ、デヴィッド・ボウイとベルリンについて、ヴェルヴェッツ1st後のニコさんの色々なども語りたかったのですが、息切れしたのでまたいずれ。
前回記事はこちら
http://pj1204.hateblo.jp/entry/20200514
p.s. 先週末NHKで放送されていた「若おかみは小学生!」(公開当時観に行けなかった劇場版) がとてもよかったです。
(↓ 静かで短いVer.の早期予告編?
それでは、また。