11/3 大耳ライブの御礼と感想&今後の予定
御礼と感想
先日は大耳ライブ2019 詩人たちの夜Ⅱへご来場いただきありがとうございました。関係者の皆さまお疲れさまでした。
⚫今回一番手だった自分がやった曲は
①まばたき
②霧
③HELLO WORLD
④湿度のある記憶
でした。
過去ライブ映像や宅録音源として全曲↓にアップロードしています。
https://youtube.com/channel/UCq5cAjvk6_ZufCPKxOUE2-w/videos
ラスト2曲はバックトラックを流しながらコントラバス弾き語りをする、という初めての試みでしたが 本番がなんとか上手くいってよかったです。
気持ちとしては 今回のライブは最後の一曲 (湿度~) に全てを賭けていたので、終演後それなりに反応がいただけ嬉しい限りでした。
(ほぼインスト曲なのでライブ仕様ということで後半語りを入れました)
ありがとうございます。今後も精進します。
(askaさんが撮ってくださった写真)
⚫この日2番目に出演された 鳥飼貴雄さん (と寺本くん)
誤解を恐れずに書くなら、鳥飼さんのヒラヒラと舞うご老体を観ながら (生き長らえる前提で)「自分は30年後どうなっているだろう、どんなライブが出来るんだろう」と考えずにはいられませんでした。
そのひとなりの、それぞれの(年齢に因る)表現があるのだ と改めて感じました。もはや良い悪いではない境地や見せ方といいますか…なかなか言語化が難しいですね
⚫次いで 八木竜平さん
詩の朗読と (平常時に近いような?) 語りとが地続きのグラデーションであり、行ったり来たりしているような そのどちらでもありどちらでもないような、そんな不思議な静かな時間の流れ 或いは時の停止 永遠性 永続性のようなモノを感じました。
写真のように切り取られるも 今でもどこかに存在し続いているであろう思いや記憶が語られたような印象を受けつ
一見重いテーマではある、が するすると耳障り良く言葉が入ってくる。(雑な表現にはなるけど) これが詩人か…と思いました。
⚫次いで 日向和枝さん
お客さんから事前に三つお題をもらい、そのお題を使ったお芝居を20-30分で考え (ほぼ)即興ひとり芝居として演じる、というもの。
(今回の三題は「イカスミ」「AI」「台風19号」でした)
これまでの三題芝居よりは長め かつ観客の予想を裏切る展開つづきで、飽きることなくラストの見事な着地点に笑ってしまいました。
あの場にいたひとは良い意味での「芝居の博打性」みたいなもの (そしてそれが上手くいった好例) に触れることが出来たのではないでしょうか
⚫この日最後を飾った 森耕さん
「ガムテープ男」として有名な方ですが、今回はいくつもの長い詩を暗唱されるというスタイル。単純にあの文量を覚えられている、ということがまずスゴい。
詩内容は大杉栄(夫妻)から音響詩、ダダまで横断していくそのチョイスに唸らされました。シンプルに良い声をされているので、じっと耳を傾けながら意識が飛 うたた寝しかけましたすみません
自分が未開拓だった分野へ初めて触れるきっかけや足掛かりや架け橋やヒントになる、そんな舞台でした
⚫一夜を通じて
いろんな「ことば」の表現がある、ということを改めて痛感しました。実際に目の前で、生で観れ、ライブならではの 感じ取ることが出来る (熱量が全てではない) 繊細で微細なモノの数々を体感できたように思います。参加できてよかったです。背筋の伸びる思いがしました。ありがとうございました。
…
今後の予定
次は12/1に小倉で催される同人誌即売会へ初めてサークル参加し、自作漫画の新刊や漫画サントラ等を頒布する予定です。ご都合の良い方はぜひお越しください。
⚫ 12/1 (日) 11:00~15:00
九州COMITIA3 @西日本総合展示場 本館
(福岡県北九州市・JR小倉駅より徒歩5分)
【 I (アイ)09 】へ サークル名・プチミュとして出展
九州コミティア公式web https://www.q-comitia.com/
頑張って漫画描きます
それではまた。
【オーダーメイド彼女】という漫画作品について - 感想と考察 & 同人誌即売会や自分なりの (特にアマチュア作品への) 向き合い方について等
数年前から主に
現実世界では大耳へ、電脳世界では通称ふぇれ荘ことfelesitas.cloudへどっぷりな自分ですが
まずは今現在最も仲良しなふぇれ荘メンバーであるきーのさんについて勝手に宣伝しておきます。
↓漫画「オーダーメイド彼女」第1話が試し読みできるページ
https://www.pixiv.net/member.php?id=29743925
↓「オーダーメイド彼女」漫画同人誌を匿名通販で購入できるページ
(pixivアカウントへの登録が必要です)
近々電子書籍版も実装されるとのこと。
これでいつでもオダカノが読める!楽しみです
11/2 追記…3巻/03 の電子版が公開されたようです
【電子版】オーダーメイド彼女 3巻 - きーのーと。[keynote.] - BOOTH
(既刊の1-2巻も近々アップされるはず!)
はい
というわけで今回の記事内容です
受発信者双方に求められるナニカ
何かしら作品なり商品なりを発表した作者はプロアマ問わず 買い手/受け手から試されることとなり、言わば他者からの批評酷評をも引き受けるような ある種の覚悟が必要となるわけですが
「会場へ足を運ぶ」「買って応援!」以外に作り手さんを応援する手段となると ファンレターを出すか、はたまたこうしてネット上で好意的な声を上げることしか(ほぼ)ないわけで、なんというか この漫画のイチ読者たる自分もまた
(ファンとしての熱意があるならいっちょ見せてみろ と言われんばかりに)
試されているように感じます。
まるでお互いに創作的/言語的責任が内在しているかのような…
それは何もこの作品に限ったことではありませんが
「ご感想頂けると大変励みになります」という作者リクエストがあったようななかったような気もしますが ともかく今回も頑張って、勇気を出して言語化/文章化を試みてみます。
…
記事冒頭で紹介した【オーダーメイド彼女】は自分が初めて手にした「オリジナル・1次創作の漫画同人誌」だったため、今回は これまでそういったモノへ全く触れて来なかったバンドマン的なやつ (みやい/星) の感想文となります。
(この漫画および作者と出会った経緯を綴った過去記事はこちら
かなり長文の記事後半に書いてますので、記事冒頭の目次から【きーのさんのご紹介】をクリックしてね)
( ↑ 記事中で併せてご紹介しているシロシビンズさんという方についても 今回の記事後半で少し触れてます)
それでは
感想
まずタイトルがいい。
ありそうでない、かつ分かりやすい。
発音した際の語感もいいと感じる。
自分はネーミングセンスがないのでほんと秀逸だと思う。
次いで表紙が、本としてどれも綺麗。
オンデマンド印刷というのかオフセット印刷なのかすら自分にはわかんないけど ツルツルしてて色鮮やか、しっかりした作り。
漫画やアニメには疎いけど女の子かわいい。
いつかどこかで読んだ名も忘れた漫画家さんの
「可愛い女の子が描けるだけで漫画描きとしてはすごい才能なんですよ!それだけで漫画描いていいんですよ!」
ということばが思い出される。
あと普段手にすることのないA4サイズの漫画なので、CDに対してのLP/レコードジャケット的な良さを感じた。普通の漫画単行本の倍くらいある。これが同人誌ならではの感じなのかしら、大きいのっていいなあと
(本文1ページ目扉絵との対比がなされ、実物は特に綺麗だと感じた3巻の表紙。好きです)
「ヒトとしての男性と人工物としての女性が出会う」
というモチーフは 浅学ながら 恐らくSFを中心に、これまでにも数十年に渡って色んな作品で描かれてきた内容なんだろうな と思う。
人間×人外の恋、と拡大すれば それこそ古代古来から脈々とありそうだし…
ややもすると使い古されている設定?かと思いきや (初見の同人誌という媒体だからなのかもしれないけど) 自分はかなりの新鮮さをもって読み進めることが出来た。
まだまだ開拓の余地や可能性がある分野なのかもしれない。
ストーリーに関しては
「ラブコメっぽい話」と解説文には書いてあるし ボーイミーツガールなほのぼの恋愛モノなのかな、と想像しページをめくり始めるも 読み進めていくとどうにも違うようだ??
まだ未読の方が当記事を読むことを考えるとどこまでネタバレしていいものか…いや記事タイトルで「考察」とまで書いちゃってる以上ここでは気にしますまい。ガンガンいこう
ぼくは勝手に略称オダカノと呼んでいるこの作品ですが これまでに 1-3巻が発行されており (10/23現在)、漫画自体の総ページ数は今のところ70ページに満たないくらい? あるものの これは半連載的な長編漫画と言っていいもののはずなので、まだまだ何かと判断材料が足りない感じは否めない
が 言い訳しちゃいけない、やれるだけやるぞ!
舞台は近未来。
少子化が進み人工受精のその先まで行き着いてしまった世界では (パートナーのいない) 成人へ性交渉のためのロボットが支給される
的な世界観の説明がまずあり。
すごい世界だ…いや却って現実味ありそう?
いずれこの世界もそうなるのかもしれない
まさにSFですわん
主人公・啓多(けいた)くんの冒頭モノローグでは【恋のお相手】と書いて「アンドロイド」とルビが振られている
が この僅か数コマ間の彼は 期待に胸いっぱい・これからバリバリ恋するぞ!というふうには決して見えず、のっけからその表情は暗い。
「世間一般がそういうものだから」と しぶしぶ自分もパートナーロボを注文しているように感じられる。
一旦漫画のページを閉じる
『今年成人した大学生、桐島啓多は
パートナーロボとして新しい
家族を迎える。
それは、自分の好みでフルカスタマイズ
可能な通称【オーダーメイド彼女】。』
(1巻である01の 裏表紙解説文より抜粋)
深読み大好きなぼくはまずここで言葉の咀嚼を始める。
『家族を迎える』
であれば、必ずしも恋する必要はないのではないか?
表紙を開く。第1話の前に 登場人物紹介と共に掲載してある解説文をもう一度読む
『自律思考機能を有する [THiNKROiD] (シンクロイド)
が実用化された世界でのラブコメ??っぽい話』
とあるので、たとえ恋したとて…もしその恋が終わった後の、パートナーロボ=シンクロイド=オーダーメイド彼女たちの行く末は?
『フルカスタマイズ可能な』『彼女DX』『彼女型ロボットXX号』であるなら 作中描かれてない女性用→男性型シンクロイドもあるはず、同性愛者のみならずLGBTな方々の要望にもバッチリ対応している世界なのかしらん??
とか考えはじめちゃって全っ然漫画を読む手が進まなかったですね、初回は読むのがもったいない感じがして ほんとチビチビじっくり読み進めましたが。
おもむろに
考察
と まだ物語開始間もないここでいきなり想像の飛躍としてぼくは
「自分の好みや要望に基づきオーダーメイドしたはずの啓多くんが、逆に彼女 (のちに1巻後半の第2話終盤で名前を獲得する) からカスタマイズされていくのではないか
「本当に『自分好みでフルカスタマイズ/オーダーメイド』が出来るのか?
「注文者の、自覚できていない潜在的な 未来予測される部分に合わせたシンクロイドがやって来るのでは
「彼女から様々を教えてもらい気付き学べるハッピーエンドルートと、ガッチガチな管理社会バットエンドルートと、双方愛に目覚めるトゥルーエンドルートとかがありそう
「そも彼女はアンドロイドと言いながらも実は人間なのではないか?
「いや待て、であるならば 啓多くんの変化や成長に伴って彼女は人間になっていくと考えるのが妥当
「この世界の人々が成人するための通過儀礼として『パートナー』ロボの存在があるなら、単に性交渉の相手とするだけじゃ弱いというか
(未成年時に性交渉を経験済なひとに成人時のパートナーがいない場合、なんかも想像しつつ)
「それだけのためなら、いくら技術進歩があったとて あらゆるコストを鑑みるに数万~数億人単位で? そこまでしないだろうし
「むしろ性交渉どうこうは建前であって、そこは無くても良いに違いない (選択の自由があるはず)
「何故精通や初潮ではなく性交渉である必要があるのか
「どこまでの・どんなパートナーとしてのカタチが許容される世界なんだろう?
「この世界での家族の在り方って一体どんなものなんだろう…
「この舞台から10年とか経ってからの子どもたちはシンクロイドを自分の家族と 親だと思うんだろうか?
「今以上に『成人する』ってことが曖昧な世界なのかもしれない
などと考えた
「ご主人様」と自分を呼ぶ彼女へ
「一人の人間と同等の存在なのだから、君も自分の意志を尊重しろ」(大意)
と言う啓多。
「ご主人様のお役に立ちたくて…」と
【ドジっ子なのに嘘をつき】家庭的であることを装いやってきた彼女。
「僕の祖父はシンクロイドの開発者の一人」
「僕は君が来るのを楽しみにしていたんだよ」
と彼女の頭をポンする啓多【は一人暮らしをしているようだ】
啓多の家族はいないのか?
過去、自分の意志を尊重されなかった反動/反発として
或いは尊重された結果の一人暮らし?
単に実家からは遠方の大学へ通ってるだけなのかもしれないけど…
てかおじいちゃん絶対何か仕込んでるよね?ね??
まずこの時点で啓多くんの彼女に対する要望というかオーダー通ってないよね???
波乱の一日目を終え
「僕…これからどうなるんだろう…」
2話目となる二日目に入り 彼女と食事をしながら
「どうしてこんなにヒトみたいに作られてるんだろうな…その必要あったのかな」
と考えつぶやく啓多くん。
ほらほら、前述の深読みが活きてきそうな感じするでしょ
ほんとにただの深読みで全部的外れな可能性もありますが ゲフンゲフン
その後 各種舞台演出装置として…或いは様々の象徴として…? 登場しているであろう桜を2人でお花見に🌸
ヒントはありつつも 自ら自分の名前を考え、決め、それを名乗り宣言する彼女。
彼女と色々ありつつ温かい気持ちになり 一瞬 (絶対家族と何かあったでしょ!?な) 幼少期を思い出したふうな啓多くん。
んー
んんん〜〜??
何かと気になるぞ!
関係ないけど巻末おまけ漫画っぽいパートで制作の苦労がゆるーく綴られています
(作者自画像がイチイチかわいい)
・初の漫画制作→いきなり長編
・修羅場きつい
・同人誌即売会へ初参加→テスト版的なの出す?
・2回目のイベント参加時に1-2巻同時発行?
いきなりそんなんやりゃそりゃしぬでしょ、それでいてこのクオリティってすごい…というのが素直な感想でした。
まだ自己紹介的な1巻ですからねウンウン
いいよいいよ好感触だよ〜
と思ってからのしわじわ→ゴリゴリくる2-3巻なのですよね。
どこまで紹介や感想書こうかしら
色んな意味で先が読めない…
はよ続き描いて!つづきはよ!(机バンバン
…
「肩に乗せられた手
温かい
「私たち
アンドロイドなのに
2巻となる02から
これまた魅力的な新キャラたち登場に伴い 啓多くんの家族との確執のようなものと、彼女の胸中に生まれた一抹の不安とが描かれる
「自分が誰かの
所有物だなんて
そんなこと
あっちゃいけないよ」
先月9月末に出来立てほやほやの新刊・03では
更なる新キャラの登場と 起承転結でいうところの転 (に当たる部分の中の更に「起」相当部分?)、序破急の破へと物語は突入する
ここでまた自分は
「生存/離別/死別や同居しているかどうか等を問わず
『自分には、自分を理解してくれる家族がいない』
と感じる若者達のためのシンクロイドたちなのではないか
などと想像してしまう。
「崩壊した家庭/家族を復活させる、或いはその
失われたに等しい不在の家族の存在やこころの穴を埋め
自身らが思い悩みながらも、主人(公)の抱える虚無を肩代わり軽減し もしかすると自己犠牲になるべくして彼女たちはやってきたのでは?
とも
(ちょっと自分で何書いてるのか意味分からなくなってきた 頭ぐるぐる)
(一樹くんきみ人間じゃないでしょ??とかも勝手に思ってる
…
『近未来SFヒューマンドラマ』を掲げるだけあっていいですねドラマチック!
いい感じにテーマやストーリーが重く感じられてくるのがいいです。
さぞかし生みの苦しみが…いやここではやめておこう
この雰囲気だとメイン2人だけの世界 をバッキバキにつき破っていく群像劇へなだれ込んでいきそうな気配があります
いいよいいよ群像劇すきだよ〜
詳細やつづきはぜひ
きみ自身の眼で確かめてくれ
作者ご本人は「毎回絵柄が安定しない」と言われておりましたが
書き込みっぷりや作画の丁寧さや表紙絵から何や、あらゆる面に於いて01と03は全然違う。
もう (褒め言葉として) 作者別人かよ、なレベル
…言いかえればそれは現在進行形で作者が圧倒的に成長し続けていることを意味するわけで、読み手としてはそういった書き手の変貌遍歴っぷりも楽しめる。
まっさらな部分から色んなことを
考え組み立てあれこれしながら
漫画を描き、印刷し、本にする
大変なことだと思います。
本当にすごいことです
作者しか知り得ないであろうまだ見ぬ新刊へ、物語のつづきや結末、また 作者自身のこれからの変化へ期待と思いが馳せられます。
まさか自分がこういった同人誌を楽しみ 、続きを心待ちにし しかも自分も漫画を描き作ろうとする側へ回ることになろうとは…思いもよりませんでした。
開眼したのは間違いなくオーダーメイド彼女を読んだからです
イベントについて
作者さんがイベント等へ参加していれば実際にお会いしてコミュニケートでき 作者自身を身近に感じ取ることができる (逆も然り)、読み手としての生の声…感想を直に届け・応援が直に届き、交流することができる。
現代ではネットも大切だし面白いけど、やっぱり対面コミュニケーションって大事よね、このライブ感がいいわね、などと
同人作家活動の良さや同人誌即売会の面白さを実感・体感できたのが先月末に開催され (一般参加してきた) 関西コミティア56でした。
馴染みのなかった自分にとってはまさに異文化!という感じで 何も知らず初めて参加したものの、本当に面白く とっても楽しかったです。
コミケだけじゃない、大小様々な同人誌即売会が各地で四季折々に開催されているようです。
願わくは、色眼鏡や偏見を抜きにして
ぜひどうにか都合や理由を付けて、あなたもそういったイベントへ足を運んでみてください。
そして、もしそのイベントへ
サークル「きーのーと。」が参加していたなら あなたもこの作品の実物を手にとってじっくり見てみてください。
それが無理でも、
もしこの記事を読んで興味を持ってくれたり「これくらいの値段なら…」と ひとりの頑張る作り手さんを応援する気持ちがあなたに生まれたなら
ぜひ通販で「今の自分の全部を込めた、誰のものでもない、自分自身の作品」と作者が胸を張る、この漫画同人誌をお買い求めください。
きーの(ーと。) の次なる参加イベント、九州コミティア3が楽しみです。
(イベント公式webページ)
12/1の次回はぼくもサークル初参加するので頑張ります。
10/31 追記…場所決まりました
がんばります!
自分なりの読み方のようなモノについて
ぼくが目標のひとつにしている、札幌在住の音楽家であり漫画家であるシロシビンズさんという方が「漫画はパッションだ」と以前ツイートされていたように記憶しているが、ぼくもそう思う。
(音楽と漫画の両立、という意味では「明日のすゝめ」
を描く三田朗/ミタアキラこと三ちゃんも身近な目標ではあるけど)
そんな
きーのさんの「オーダーメイド彼女」、
三田せんせの「明日のすゝめ」や
シロシビンズさんの「タブラの娘」
等をぼくが愛する理由は そこに込められているであろう謎の情熱を感じ、願わくは漫画内容のみならず その背景にある様々なもの…作者のバックボーンやそれを描く動機や理由となった感情経験などを読み取り、自分もそれを感じたい共有したいと思うからだ。
(ごく個人的な読み方として…
雑な言い回しにはなるが ぼく個人としては「ダイブする」みたいな言い方をしている。
深く共感しそれを描いた当時の作者の想いと一体化していく「つもりになる」みたいな読み取り方なわけですが、その気になれば多分漫画に限らず あらゆることに適用できるやり方ではあるんだろうな とも
…この受発信能力と正確性がもっと向上すれば多分SF的なテレパシーみたいになるんだろうねえ 共感覚強化? みたいなことも夢想しつ…
今の自分には幸か不幸か それが出来るモノと出来ないモノとがある、し 指向性/嗜好性? が感覚的に深い部分で自分と合う作者のモノ・かつ個人的な側面の強い記録物でないと深くダイブ/シンクロ的なことができないようにも感じている
ので これが今の自分の限界か・この方面もまだまだ訓練が必要だ…など思いつつ おまえ何言ってんだって?ぼくもよく分からなくなってきました)
そんな ↑で言うと個人的に各氏の漫画はかなりダイブしがいのあるモノだし、ダイブに耐えうる妙な強度と深みがあり、彼らは揃いも揃ってレアキャラな(ネット)友人でもあるし、どうせダイブするなら少しでも良いモノに触れたいという思いもあるので
端的に「ぼくの好きな」「ピンとくる」漫画であると言える。
技術的な部分の上手さや下手さについて
例えばイチ読者としては正直「画力がない」と思わされる「けど」面白い漫画、というのは今の世にも溢れていて
(パッと思いついたのは「ワンパンマン」とか「左ききのエレン」とか→どちらも原作の方・両作品ともプロ漫画家さん作画のリメイク作品が連載/進行中。
あとはweb漫画/漫画アプリとしての縦読みが存分に活かされてるように感じる「タテの国」とか)
例えば音楽についても
発生当時のパンクロックや 自分がその気になればすぐに体感できる今の福岡アンダーグラウンドシーン、大耳関係の色々に限らないけど…下手「でも」面白い・スゴいと感じさせられるモノがたくさんあると思ってる。
(そういう意味では ネットを通じて世界中の色んなひとの作品にリアルタイムで出会えることはとても素晴らしいことだと思う)
ここでは決してきーのさんや三ちゃんやシロシビンズさんの絵や漫画が下手だと言いたいわけではなく
彼らに倣って絵や漫画を描き始めた身としては、彼らはかなり上手いと感じるし
(自分の戦友!と勝手に思ってるのでリスペクトを込めながらこっそりと) いざ彼らの絵を模写しようとしても、どうにもアントレースな部分が多い→真似できない強烈な個性がある、と思ってるし とにかくぼくにとってはとても魅力があり惹かれるのです。
ここで強調したいのは
【例えばアマチュアだから/下手だから といって見る目や興味を失い・食わず嫌いで見向きもしないのは・取りこぼすモノがたくさんあってもったいないよ】
ということです。
きみだけの原石を発掘し応援することで磨いていこう!(?)
ひいてはそれが芸術文化発展の礎になります、いやほんとに。
話が飛びまくりますが
今年の夏のオカルト倶楽部の時だったかな、花田さんやかっとさんが「今の若いミュージシャンは本当に演奏が上手い。私達が若かった頃には考えられない」みたいに言われてた記憶があり、それ以外の事々についても
★ひとえにインターネットが広く普及した
→以前は知ることのできなかったような古今東西の蓄積された情報へ気軽かつ手軽にアクセスできるようになった
→練習法やプレイ動画等が広く開示されている
→そうでなくても携帯端末やパソコンで気になることは即時調べることができる、という現状がそうさせたのかな?と感じていて
となれば
あとは本当に (練習や制作や発表を) やるかやらないかだけだ、という気がしている。
敬愛する漫画描きである彼らは現に
「これまでやってきた」「やってる」
「これからもやっていこうとしている」
それだけで充分すごいことだとぼくは感じる。
やろうやろうと思いながら何もやらない 或いはやれないひと、やってたのにもうやめちゃったひとたちがたくさんいる。
話を戻すと
批評以前の「〇〇が下手だ」という感想はありふれているけど、下手であることは表現をやる側の言い訳にも それを受け取る側が文句を言う理由にもならないとぼくは思っていて、というのも
・理由は色々だろうけど作り手はみんな「作品を作らなきゃ
(それこそ『ネットを通じて・前世紀よりは手軽に』)
世に出さなきゃやってらんない」んだろう
→下手なのは本人が一番分かってるはずなのでそこじゃない感ある
→下手だから…って言ってるだけじゃ時は過ぎゆくばかり
→下手だろうが何だろうが 恥をかきながらでもバカにされながらも(それにめげずに)やるしかない
→やる側の言い訳にはならない
(「でもやるんでしょ?やらざるを得ない必然性があるんだよね?」という期待やワクワク感を込めて ぼくらは走り出した作り手たちへ愛を込めた応援の気持ちを様々な形でベットする)
・上手なモノを消費したいだけなら それこそプロや一流や世界的偉人たちの作品に触れればいい、現代日本はこんなにも無料で高品質なコンテンツに溢れてる
→好き好んでアマチュア/同人作家叩きしたいの?イヤなら見なきゃいい
(もしかして暇なの?ストレス発散したいのかな?作り手はサンドバッグじゃないよ?)
→創作物という諸々の結晶を受け取り享受する側としてわざわざ「それ」をコメントやリプライや質問箱や匿名のなにがしか等で指摘する理由にはならない、と個人的には考えている
そりゃ技術があって上手いに越したことはないけど、前述したとおり 作者自身がそれを自覚している・かつ努力してるなら敢えて言わんでも…と思う。
(それでも尚攻撃の手を緩めてくれない輩などはミュートなりブロックなり絶交するなりして距離を置き 一切気にしちゃいけない、そんなことばは忘れましょう、とも)
(スゴいひとほど「自分なんてまだまだですよ」って言ってる気もするし)
もっと言うなら
個人的に上手下手は見てないし気にならない。
見るべきところはそこじゃない。
そんなの全然関係ない。
広い意味で面白ければ何だっていい。
受け手としては
(本気の) 趣味でやってるひとが (世のプロなんかに比べれば当然) 下手だの荒い/粗いだの何だのっていうことは大前提みたいなものだと思ってるし、
文章にしてこうした感想を残そう・あわよくば作者さん自身や まだそれを知らない潜在的な未来の読者や受取手さんに向けて、自分のプッシュしたい溢れ出る思いを伝えようとするなら その初期衝動の塊みたいな前提から、そこから出発しなきゃいけない。
そこで「下手だ」と決めつけ 足を 受け取り読み取ることを止めずに、自分がそこから何を どんな良さをどれだけ見出し汲み取っていけるのか、に応援の声は掛(懸)ってると思う。
それが冷静である必要はない。
「これ良いんだよ!あなたにも知ってほしい!」と如何に熱意や熱量を持ってアツく語れるかだ。
なんなら
「〇〇よかった」「〇〇好き」のひと言をSNSでつぶやくだけでもいいんです。
作る側としては (もし自分が実際に見聞きできたなら) その一言でどれほど救われるか。やってよかった・作ってよかったと心底思える。また頑張ろうもっと作ろうと思う。
受け取る側としては もしかしたらあなたのそのつぶやきから いつかぼくや他のひとも「それ」に興味を持って、好きになれる作品や新たな感動や笑いや涙と出会えるかもしれない。
ともかくも
「アマチュア/プロだから」「下手/上手だから」「趣味/仕事だから」
そういったラベルを取っ払ったところに何が残るのか、そこに何が込められているのかをぼくは見たいと思う。
その意味では (鶏卵だけど) 作品やリアル/ネット上での交流なんかを通じて、ぼくはぼくの好きな人々がどんなひとなのかをより知りたいと思うし
逆にその人となりを既に知っていて 自分が興味深く感じる人たちの作品だからこそ、それを見たい知りたい感じたいとも思ってる
いずれにせよその作者や作品が好きなわけです。
他のひとのことはよく知らないし分からないけど
ネットの海を漂いながらたまたま出会ってからの自分が知る限り
きーのさんは日々足掻きもがいている・努力している・恐らく明確な目標があり 現実的に自分に合う具体的な訓練法を模索し、それを実際に実践し継続しようとしている
(ようにみえる)
(自他を問わず) 年齢についても同様に何かの理由や言い訳にしたくはないけど、何より かのひとは随分と若い。
(何事かをやり始めるのに遅すぎるということはないし、きつかったらいつでもやめていい、またやりたくなった時にやりたいことをやればいい、という意味でも 自他共に年齢は関係ないと思ってます)
練習嫌いであっても5年10年続けてればイヤでもやり慣れ 下手なりにやり方が分かってくる、というのはぼくが身をもって体感してきたことなので 誤解を恐れずに言えば
やってさえいれば、続けてれば、技術は後からそれなりに付いてくるし ブレイクスルーやパラダイムシフトする瞬間が何度でもやってくるものだと信じてる。
だから、心配しないでほしい。
あなたの前途は明るい。
あなたはきっと、もっともっと上手くなる。
ぼくはこれまで下手なり自分なりにそれを経験した。
何者でもない自分が書いても全然説得力ないかもしれないけど
(「今の下手な自分」を責めることなく冷静に見つめないと技術的な不足部分が見えて来ず 何が足りないのか分からない状態に陥るとも思うけど…バランスが難しいですね)
それを抜きにしても「これからもずっとやり続けていくぞ!」という強い意志をことばとして何度も見聞きし
(同じ歳の頃のxx年前の自分と違って)
この短期間で着実に結果を出しつつ成果の出る努力を続けていることが窺い知れ、やることをちゃんとやっている
or 今できなくても出来るようになるために (前述した「やるかやらないかだけ」のやるべきことを) やろうとしているため
その伸びしろや今後の成長可能性がきーのさんには間違いなくある、ということをぼくは確信している。
個人的に感じ思うそんな作者云々を抜きにして、作品単体でみても
ぼくはイチ受け手としてあなたの絵や漫画が好きでこれからも見たい・読みたいと強く思うし とても楽しみ心待ちにしているので、これからもぜひ描き続けていってほしい。
ぼくはオーダーメイド彼女の行く末を見届けたい
あなたの作品や走る背中を、その姿を見て自分も毎日頑張らなきゃって思える。勇気や覚悟や元気≒創作エネルギーみたいなモノを存分にお裾分けシェアしてもらえる。
勿論それだけじゃないけど
そういったものがあったから自分はこれまで走ってこれた・精神的屍になっても励まされ支えられ ようやくこの日常生活まで戻って来れたと思っているので、リアルタイムでその時々に…特に自分が大好きなひと(たち)の…色んな作品を通じ触れ感じることのできる実感こそがぼくの生きる希望だし救いだと言ってもいい。
本当に感謝してる。
言葉に出来なかった思いもまだまだたくさんあるし、かなり迷走した長文になっちゃったけど そろそろ筆を置くことにします。
今の自分の声がささやかなファンレターとして届くことを願いつつ
それではまた。
新曲【ハロワ】をアップロードしました
ほんとはジャスト1分の短い曲ですが、前半歌ありVer.と後半歌なしVer.を繋げて (1分45秒くらいの) 1曲としてアップしてます。
YouTube版 https://youtu.be/J_C-vEAJB4k
SoundCloud版 https://soundcloud.com/hoshi-jp/haro
星と星子のプロジェクト les petits musiciens/プチミュ作品05
(歌詞)
電脳の海を 泳いでる
もうすぐ 現実に辿り着く
滝のように 降り注ぐ数字
0と1の雨に 打たれながら
ドットの隙間 線の狭間
ドットの隙間 線の狭間に
解像度の低いところに
忍び込んで 隠れているものを
探し 見つけ出すのよ
サムネイル画像に使ったのは先週撮った某海というか湾というか港というか、の写真です
自分の絵で雨中の絵ってまだこれしかないので これがイメージ画ってことでいいのかなあ、とも
(未だに星子描き慣れない)
(デジタル色付けになるともっとだめ)
…
一昨日レイトショーで「HELLO WORLD」を観、その帰り歩いてる3分くらいの間に頭の中でパパっとできたものの 録音/編集に結局10時間くらいかかってしまいちっとも息抜きになりませんでした(´・_・`)とほほ
現実逃避はこれで終わり!
やるべきことやります
それではまた。
11/3 ソロで出演予定の次回大耳ライブのお知らせ&近況報告
今回お送りするのは
です
次回ライブのお知らせ
11/3 (日) 箱崎水族舘喫茶室で行われるイベントに出演します。
今年は3ヶ月連続開催となる大耳文化祭/秋~冬の大耳ライブふたつめですね
(イベント詳細は上記画像をご参照ください/手抜きでごめんよ)
はて、歴戦の勇者的な大耳詩人ズに何故自分が紛れ込んでいるんだろう??
ともかくもコントラバス/ウッドベースで新旧自作曲を弾き語る予定です。間に合えばソロアレンジ施したプチミュ曲も (星Ver.として) お披露目できるといいなー
単身弾き語りでのライブは2年ぶりくらいなので精一杯ガバります。
日本中、世界各地 いえ全宇宙から駆けつけてくださるであろう皆さまのご来場を心よりお待ちしております。ぜひ来てね!
10/31 追記…主催者であるかっとさんがぼくの紹介文を書いてくれました
下松 勝人 - 大耳ライブ第二弾『詩人たちの夜Ⅱ』 「詩人とニセ詩人が詠う静かなる夜の宴」の出演者紹介です!... | Facebook
それでは次
今年の夏のまとめ
「漫画描かなきゃばっかで今夏は特筆すべきことなんもなかったな…」
と思って手帳見返したら結構色々やってました。
・7/26…ブラバグでライブする@ユーテロ (関連記事
・8/2…「天気の子」観る (感想記事
・8/12…オカルト倶楽部に参加@下松宅
(日韓傑作ホラー映画『来る』と『コクソン』について)
・8/26…ふぇれ荘プチオフ会@博多
・9/28-30…記憶の限りでは初めて大阪いく
(・9/28&29 ふぇれ荘プチオフ@大阪)
・10/5 大耳ズでライブする@箱水 (感想記事
・10/17…午前十時の映画祭10 (ファイナル)で「時計じかけのオレンジ」みる@中洲大洋
という感じでした。
中でも9/29に大阪市で行われ
(ようやく初対面できたふぇれ荘メンバーのひとり/愛すべきネット盟友かるまっちと一緒に)
一般初参加してきた同人誌の即売会イベント「関西コミティア56」がやはり印象深かったので、今回の大阪写真をいくつか貼っておきますね。
oh, this is doton-bori
今回の会場ビルおっきいしゅごい
景色も天候もよかった
これが戦場か…
ふぇれ荘戦友・きーのさんのブースもありました!
今回の戦利品の数々です
表紙が一番目立ってると感じた「オーダーメイド彼女03」をはじめとして
「ハンガリー滞在記」
「フィリピン留学記」(本屋さんに普通に並んでそうなハイクオリティー漫画単行本)
「コピー本ながらも流麗な鉛筆画が収められたイラスト集」
「漫画でわかる高千穂神社や日本神話」
ほかたくさん!な多ジャンル同人誌の既刊/新刊を読める喜びよ…
もっと使えるお金があれば買いたかった写真集や漫画やグッズやCDや何やがいっぱいありました。
初めてのコミティアではほんとに多種多様な作品が頒布されており、一気に自分の世界が広がったような気がします。
(こちら↓で きーのさん作品の既刊/新刊ともに通販購入できるようです)
へ プチミュとしてサークル初参加する予定なので、いい勉強になりました。ほんと行ってよかった
10/31 追記…場所決まりました
頑張ってバリバリ漫画描きつつサントラ作ります!
いやその前にまずライブだ
どっちもがんばるぞー えいえいおー
(何度乗っても大好きな飛行機)
次回あたりにようやっとオダカノ感想と考察記事へ着手できる予定です
10/23 追記…書きました
【オーダーメイド彼女】という漫画作品について - 感想と考察 & 同人誌即売会や自分なりの (特にアマチュア作品への) 向き合い方について等 - みやい (星) 日記
それではまた。
10/5 大耳ズの御礼&大耳文化祭的な今秋~冬の大耳ライブ2019 (月イチ3ヶ月連続開催 1発目) の感想
今回の記事内容はこんなです
まずは
ライブ御礼
遅くなりましたが 10/5 (土) 大耳ライブにて
実に5年ぶりくらい?の大耳ズによるパフォーマンス@箱崎水族舘喫茶室
無事終了しました。ご来場くださった皆さまありがとうございました、関係者の皆さまお疲れさまでした。
・会場となった (通称) ハコスイ
・この日の大耳ズ (asukaさん撮影@Facebookより拝借)
・お店を切り盛りする花田さんご夫妻 (終演のち会場片付け後にパシャリ)
(他のみやい写真は ↓ へアップロードしています)
つづいて
ざっくりイベント感想
【大耳ライブ2019 秋の音楽夜話篇】と銘打たれた今回のイベントですが、以下出演順に簡単に各位のご紹介と感想をば
名島表現塾音楽踊り組
下松かつとが塾長を務める私塾・名島表現塾の塾生らによる即興のパフォーマンス。
これまでの大耳関係のイベントでは、毎回終始スタッフ仕事に奔走しながらも (いつもお世話になってます本当にありがとうございます) 短めかつ強烈なお芝居を発表することの多かった彼らだが、塾生として・塾生のみで 人前で音楽や踊りをお披露目するのは初めてとのこと。
半裸の男女が奇声や雄叫びを上げ(主に)打楽器を打ち鳴らしながらもみくちゃになったりならなかったりしてた。
「これは音楽なのか?踊りなのか?どこからが音楽で踊りなんだ?表現ってなに??」という 一見未分節とも受け取れる状態が、そのままその場で (初めて即興表現に触れるひとへ) 提示され問いかけられたに等しい舞台で、言語化できない美しい瞬間もあったように思う。
「原始人のようだ」という感想を大耳掲示板で見たように記憶しているが、さもありなんという感じで 何も知らず入場した初見のお客さんらが表現塾の本番後 早々に会場を後にする姿も見受けられた。
若干気の毒ではあったが大耳的洗礼を受けたようなものだと思って、これに懲りずにぜひ今後ともハコスイへお立ち寄りください。大耳のことは忘れていいから箱水のことは嫌いにならないで!という気持ちでいっぱいです。
藤本陽一
この方がいなかったら僕は大学生の頃に大耳ネットワークと出会いここへ出入りすることもなかったわけなので、個人的には大変根に持 つことなんて微塵もなくとっても感謝しております。お久しぶりでした。
ライブによってアコースティックorエレクトリックギターを使い分けての単身弾き語りを長年に渡って福岡でやられている。この日はビートルズのアルバム「ラバーソウル」Tシャツ (緑の方のアップル純正)を着ていたことからもわかるとおり、かなりのビートルマニア
と言っていいのかわるいのかは分からないけど、ポップで毒のあるオリジナル曲を弾き語りながらひとりビートルズの体現を目指してる (んじゃないかと僕が勝手に想像してる) メガネの男性です。とってもいいひとよ。
「もし○○が○○だったら、というのをイマジンして曲にしてみました」という前口上から始まる一連のシリーズ、好きです。みんなもファンサービスに溢れた藤本さんのライブをぜひ観てね!ロック好きな方はニヤリ・そうでない方もクスリとする小ネタ大ネタ満載です。
あと「GO!GO!シモマツカツト」「あなどれりん」をはじめとした過去リリース作品も名盤揃いですのでぜひご一聴を。
まさにあなどれりんな感じというか「ほえぇ藤本さんの脳内ではこんな音が鳴ってるのねえ…」というのが垣間見えます。ひとりでのライブでは再現できない→これはもう聴くしかないよね?お買い求めはぜひライブ会場で!何気に通販もやられているそうです。
大耳ズ
で ぼくら。僕は今回ドラムを叩きました。本番がどうだったのかは会場にいた方々と神のみそしるです。いずれ発売されるであろう今イベントのDVDをみんなで買って確認しよう!
見逃しor遠方で観れなかったけどDVD観たい星い!という方は、僕に申し付けてくだされば買ってお送りしますのでぜひご贔屓に@みやい商会(仮)
( 【こちら】の前回記事中へ イベント主催者による大耳ズの紹介文があります)
竹内ゆえ & sunny
ゆえさんは山口~福岡県を中心にアコーステックギターを弾き語る女性で、個人的には (以前僕が主催した弾き語りイベントに出演していただいて以来) 数年ぶりの再会です。
サニーさんは福岡の各所へ出没してはいろんなひとと共に 或いは単身ギターを弾いたり歌ったりする粋なおじさま。こちらもお久しぶりな感じで、今回はゆえさんのサポートとして (エレアコの) クラシックギターを弾かれておりました。
改めて生で聴いたゆえさんの歌はすごい。何がどうすごいと感じるのかを言語化しないことにはなんも伝わらん。頑張ってやってみます。
例えば とある女の子の名前を曲中で何度も呼ぶ歌がある。文字にすれば「○○ちゃん」というただの名前でしかないわけだが、ここにゆえさんの役者的・俳優的とも言える (歌)声が発せられると その名前が圧倒的な熱量とリアルさを伴って観客に迫ってくる。それがどんな女の子かは分からない。が 聴き手は思い思いにその女の子を (鮮明に) 想像せずにはいられないであろう
というような そんな感じです。
来月同所である「大耳ライブ2019 詩人たちの夜Ⅱ」へ僕の代わりに出てほしいと思いました いやほんとに。
何気ないことばの連なりが非日常的な意味と強靭な力とを持って投げかけられる、これをやってのけるゆえさんはシンガーソングライターというより屹立する詩人なのではないか と僕は感じたのでした。これもまた、あなたご自身の眼で 文字通り「劇的な」ライブを観てくれ、としか言えない。
サニーさんは (「今日初めて二人で音を合わせた」とのちに語りながらも) 職人的にこの日のゆえさんの全曲へ彩りと伴奏を添えていた。流石っす…
ゆえさん顔本
https://www.facebook.com/yue.takeuti
こちらはたまたま見つけた (元大耳族とでも言うべき奇才) 倉地さんとゆえさんの記事
こっちはサニーさん
半元気
半元気は、大耳ネットワークや名島表現塾および今回のイベントも主催している下松かつとがベースヴォーカルを務める (オンゴロとはまた別な) バンド。
「ポップでビザールなロックをお届け」みたいな紹介文だったように記憶しているが、曲ごとの音楽的な幅がジャンルレス・シームレスで広すぎてどうにもカテゴライズが難しいことから「これは…真の意味でプログレ(ッシブロック) なのではないか?」と個人的には睨んでいる。以前は自分がいたりいなかったりしたバンドでメンバー各位には多大なご迷惑をおかけしその節は大変申し訳 いやそんなことは今この場に於いてはどうでもいいのだ
ともあれ かっとさん花田さんハンキンさんのオンゴロ、バンドの中核を成す若い二人が掛け持つバンド・カガセヲや暗黒怪獣ともども 福岡の音楽シーンにとって稀有で貴重な存在であることは確か。
本番の出来で言うと何やかやのトラブルがありつつも 辛くも何とかやり遂げたのかな、という印象。今回初披露され客席で危うく泣きそうになった新曲は哀しきダッチワイフとの蜜月が歌われる曲だったりする。
(冷静に考えれば実にバカバカしくおふざけとも取れるような歌詞でありながら、よくよく考えると深い意味が内在してたりして 一周回って「これ文学的なんじゃないの??」と錯覚しかけた上で、練りに練られた楽曲アレンジと各楽器の演奏、また 芝居こそが本業であるかっとさんの歌声が朗々と会場へ響き渡り胸熱な大サビがンェェ以下略)
って書いても全然意味わかんないかもしれないけど
そも60代と40代と20代がこうしてバンドを組み 細く長く地味に地道に活動し続けていることが奇跡的にスゴイことだったりする。謎の魅力に溢れるバンドです。
ほんとにいつまで続くかわからないぞ。ぜひ一度観ておきたまえ。
きみもぼくと一緒に半元気の次回ライブへ足を愛を黄金(体験)を運ぼうじゃないか。
…
全然関係ないですけどブログ書くのってほんと疲れませんか
次回記事は近況報告と次回ライブ…11/3に相当久しぶりにソロで弾き語りします…のご案内を、次々回は「オーダーメイド彼女」という作品の感想と個人的な考察を予定しており
あハイなるはやで書き上げますぼへぼへ
それではまた。